中古ドメインは違法・禁止?Googleのスパムポリシーから解説
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中古ドメインを売り買いすること、新しいサイトに使うことは、それだけで禁止されているわけではありません。ドメイン名をほかの人へ譲る手続きはレジストリの制度として用意されており、Google も古いドメインを人の役に立つ新しいサイトに使うことは問題ないと説明しています。
問題になるのは使い方です。検索順位を操作する目的で価値の低いサイトを載せる使い方は Google のスパムに関するポリシーに当たり、他人の商標などに似たドメイン名を不正な目的で使うと、法律やドメイン名のルールの上で問題になることがあります。
この記事では、どこからが問題になるのかと、トラブルを避けるために確かめておきたいことを解説します。
目次
中古ドメインは違法?禁止されている?

新人ラッコ
ラッコ先輩中古ドメイン(オールドドメイン・期限切れドメインとも呼ばれます)は、過去に誰かが登録してサイトを運営していた履歴のあるドメインです。
「違法では?」「禁止されているのでは?」という疑問は、売り買いすること・使うこと・使い方の3つに分けて考えると整理できます。
売り買いすること
ドメイン名は、登録した人(登録者)がレジストリ(.jp なら JPRS)の制度の上で使う権利を持つものです。登録者を別の人に変える手続きは、制度として用意されています。
- .jp:JPRS の各種申請についての説明では、ドメイン名を別の会社などに移すときは「移転申請」の手続きを使うよう案内しています
- .com などの gTLD:ICANN の登録者の変更のページでは、登録者が今のレジストラを通じて、ドメイン名をほかの人へ移す手続き(登録者の変更)を説明しています
中古ドメインの売買は、こうした手続きを使ってドメイン名を譲る取引です。売り買いすることそのものが禁じられているわけではありません。
使うこと
Google の2024年3月の発表で、スパムに関するポリシーに「期限切れドメインの不正使用」が加わりました。「中古ドメインは Google に禁止された」と受け取られることがありますが、Google のスパムに関するポリシーの中で、古いドメイン名を人のことを第一に考えて作った新しいオリジナルのサイトに使うことは問題ない、とも説明されています。
使い方
問題になるのは、次のような使い方です。それぞれ次の節から説明します。
- 検索順位を操作する目的で、価値の低いコンテンツを載せる(Google のスパムに関するポリシー)
- 他人の商標・会社名などに似たドメイン名を、不正な目的で取得・使用する(法律・ドメイン名の紛争処理のルール)
なお、個別の取引や使い方が法律に触れるかどうかは、事情によって判断が変わります。心配なときは、弁護士などの専門家に相談してください。
Googleのスパムポリシーで問題になる使い方

Google のポリシーで「悪用」にあたるのは、中古ドメインを使うことではなく、使う目的と載せる中身です。
期限切れドメインの不正使用は、期限切れのドメインを購入し、利用者にとってほとんど価値の無いコンテンツを載せて、主に検索順位を操作する目的で使うことです。前の持ち主の時代に積み上がったドメインの評判を当てにして、価値の低いコンテンツで上位を狙う使い方が対象とされています。
また、中古ドメインでほかのサイトへリンクを送るためだけのサイトを作ることは、リンクスパムに当たります。
ポリシーに反するサイトは、検索結果での順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりすることがあります。Google の担当者が違反と判断した場合は「手動による対策」(いわゆるペナルティ)が行われ、Search Console に表示されます。
広告で収益を得る予定なら、Google AdSense にも検索のスパムポリシーに関わる決まりがあります。
「中古ドメインはスパムなのか」という疑問への答えも同じで、スパムかどうかを分けるのはドメインが中古かどうかではなく、そのドメインで何をするかです。
ドメイン名と商標:法律上の問題になりうるケース

新人ラッコ
ラッコ先輩Google のポリシーとは別に、ドメイン名そのものが他人の権利とぶつかる場合があります。中古ドメインでも新規ドメインでも同じで、とくに他人の商標・会社名・商品名・サービス名と同じか似ている名前には注意が必要です。
問題になるのは「名前」と「使い方」の両方に当てはまるとき
ドメイン名と商標の問題は、基本的に、次の2つの両方に当てはまるときに起きます。
- 名前:ドメイン名が、他人の商標・会社名・商品名などと同じか、まぎらわしい
- 使い方:不正な目的で取得・使用している、または、その名前の権利者と関係があるように見える使い方をしている
この後で説明する紛争処理のルールも不正競争防止法も、名前が似ていることに加えて、不正の目的などがあることを条件にしています。世の中の商標は数が多く、名前だけを気にしてマイナーな商標まで洗い出そうとするときりがありません。名前とあわせて、自分の使い方が2つ目に当てはまらないかを考えます。
反対に、当サイト(中古ドメイン販売屋さん)の運営の中で見てきた範囲では、不審なサイトを運営したり、商標の権利者の評判を落とすような使い方をしたりしていると、トラブルに発展する可能性が上がります。
ドメイン名の紛争処理のルール
JPRS のドメイン名登録の際の注意では、他人の名前や商品名などをドメイン名として登録・使用すると不正な行為とみなされ、ドメイン名を失うことがあると注意を呼びかけています。
商標などの権利を持つ人は、紛争処理機関に、ドメイン名の登録の取消や移転を申し立てることができます。.jp では「JPドメイン名紛争処理方針」、.com などの gTLD では ICANN の統一ドメイン名紛争処理方針(UDRP)がこの仕組みです。
申し立てが認められるには、ドメイン名が申立人の商標などと同じか混同するほど似ていること、登録者にそのドメイン名の権利や正当な利益が無いこと、不正の目的で登録・使用されていることの3つがそろう必要があります。不正の目的の例としては、申立人や競合する事業者に、かかった費用を超える金額で売りつけることを主な目的として登録・取得している場合などが挙げられています。申し立てで求められるのは登録の取消か移転で、損害賠償は求められません。
当社の実績では、累計50万件以上の販売のうち、把握している限りで申し立てに発展したのは15件未満で、損害賠償の請求などに進んだケースは確認していません(2026年10月時点)。それより多いのは、弁護士からの使用の停止などの警告(0.1%未満と推定)や、過去の関係者などからの買い取りの提案(1%程度)です。申し立てられたときの詳しい流れと費用は、ドメイン名紛争の解説で説明しています。
不正競争防止法
経済産業省の不正競争防止法の説明では、不正の利益を得る目的や他人に損害を与える目的で、他人の商品・サービスの表示(特定商品等表示)と同じか似たドメイン名を使う権利を取得・保有したり、そのドメイン名を使ったりする行為が、不正競争防止法の「不正競争」の一つとして定められています。
購入前に確かめておくこと
問題になるのは基本的に名前と使い方の両方に当てはまる場合なので、購入前には、次の2つを組み合わせて見ます。
- 名前:ドメイン名に、よく知られた商標・会社名・商品名・サービス名と同じか、まぎらわしい文字列が含まれていないか(ドメイン名で検索すると見つけやすくなります)
- 使い方:これから作るサイトが、その名前の権利者と関係があるように見える使い方になっていないか。過去のサイトが企業・団体の公式サイトだった場合は、とくに気をつけます(利用者の誤解やトラブルのもとになります)
ここに挙げたのは考え方の入口で、当てはまるかどうかは個別の事情で変わります。気になるドメイン名があるときは、購入や使用の前に弁護士・弁理士などの専門家に相談してください。
中古ドメインが「危険」と言われる理由と確かめ方

中古ドメインが「危険」と言われるのは、違法だからではなく、前の持ち主の使い方の影響が残っていることがあるからです。
| 気をつけたいこと | 何が起きるか | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 過去にスパム・アダルト・外国語スパムなどに使われていた | 評価の低い状態が残っていることがあります | Wayback Machine などで過去のサイトの内容を見る |
| 不自然な被リンクが多い | リンクの効果が打ち消されていることがあります | 被リンク元が実在のサイトか、同じ文言のリンクばかりでないかを見る |
| 手動による対策を受けていた | 検索結果に出にくい状態が続くことがあります | 購入後すぐに Search Console の「手動による対策」レポートを見る |
過去の運営内容は、当サイトの無料ツール「WayBack運用歴チェックツール」でも調べられます。
当サイト(中古ドメイン販売屋さん)では、被リンクと過去の運営の履歴を調べ、スパムリンクで指標を操作したドメイン・違法なサイトに使われていたドメイン・二次利用されていたドメインを仕入れの段階で除いています。累計50万件以上の販売で返品は0.01%未満で、そのうえでインデックス保証と手動対策の返品保証を付けています。ただし、これは検索順位や効果を保証するものではなく、購入後の使い方がポリシーに沿っているかは、使う人が気をつける必要があります。
中古ドメインのご利用にあたって
中古ドメインの利用は検索順位の上昇を保証するものではありません。また、検索順位の操作のみを目的とした利用(過剰な相互リンク網・無関係なサイトへのリダイレクト等)は、Googleのスパムに関するポリシー(リンクスパム/期限切れドメインの不正使用)に該当し、手動による対策(ペナルティ)を受ける可能性があります。過去の運用内容と関連性のある、利用者にとって価値のあるサイト運営を推奨します。中古ドメインのリスクについて
中古ドメインを使ったサイトは通報される?

新人ラッコ
ラッコ先輩Google には、ポリシーに反していると思われるサイトを誰でも報告できる仕組みがあります。中古ドメインを使ったサイトかどうかに関係なく、スパムやリンクの売買などに気づいたときは、報告のフォームから知らせることができます。
前述の Google のスパムに関するポリシーでは、寄せられた報告は、検索結果を守るスパム検出の仕組みを改善するために使われます。また、違反に対して手動による対策を行うために報告を使うこともある、とされています。
対策の対象になるのはポリシーに反する行為です。中古ドメインを使っていることが、そのまま報告や対策の理由になるわけではありません。
自分のサイトが手動による対策を受けた場合は、Search Console の「手動による対策レポート」に表示されます。問題を直したあとは、同じレポートから再審査をリクエストできます。
まとめ
- 中古ドメインの売り買いは、JPRS や ICANN の制度にある登録者を変える手続きの上で行われ、それだけで禁じられているわけではない
- Google は、古いドメイン名を人の役に立つ新しいサイトに使うことは問題ないと説明している。問題になるのは、過去の評判を当てにして価値の低いコンテンツで順位を操作する使い方や、リンクを送るためだけのサイト
- 商標との問題は、基本的に、ドメイン名が他人の商標などと同じか紛らわしく、使い方も不正な目的や権利者と関係があるように見えるときに起きる。紛争処理の申し立てや不正競争防止法の対象になることがある
- 「危険」と言われるのは、前の持ち主の使い方の影響が残っていることがあるため。購入前に過去のサイトと被リンクを、購入後に Search Console を確かめる
- 当てはまるかどうかは個別の事情で変わるので、心配なときは弁護士などの専門家に相談する
新人ラッコ
ラッコ先輩当サイトの在庫は、仕入れの段階で被リンクと過去の運営の履歴を調べて選別したドメインです。気になる点は詳細ページでも確かめられます。
よくある質問
中古ドメインは禁止されているのですか?
中古ドメインを使うこと自体は禁止されていません。
Google は、古いドメイン名を人の役に立つ新しいオリジナルのサイトに使うことは問題ないと説明しています。ポリシーで問題とされているのは、過去の評判を当てにして価値の低いコンテンツで検索順位を操作しようとする使い方です。
中古ドメインの売買は違法になりますか?
売り買いすることそのものが禁じられているわけではありません。
ドメイン名を譲る手続きは、JPRS や ICANN の制度として用意されています。ただし、ドメイン名が他人の商標などと同じか紛らわしく、そのうえ不正な目的や権利者と関係があるように見える使い方をすると、紛争処理の申し立てや不正競争防止法の対象になることがあります。個別のケースで心配なときは、弁護士などの専門家に相談してください。
中古ドメインはスパムですか?
中古ドメインであること自体はスパムではありません。
スパムかどうかを分けるのは、そのドメインで何をするかです。検索順位の操作だけを目的にした価値の低いサイトや、ほかのサイトへリンクを送るためだけのサイトは、Google のスパムに関するポリシーに当たります。
中古ドメインは危険ですか?
過去の使われ方によっては、リスクがあります。
スパムなどに使われていた履歴や不自然な被リンクが残っていると、期待した効果が出なかったり、評価の低い状態から始まったりすることがあります。購入前に過去のサイトと被リンクを、購入後に Search Console を確かめることで、リスクを下げられます。
中古ドメインを使うのはブラックハットSEOですか?
使い方によります。
ここでのブラックハットSEOは、Google のポリシーに反する施策のことです。中古ドメインで人の役に立つ新しいサイトを作るのはポリシーの範囲内ですが、リンクを送るためだけのサイト網を作る、過去の評判だけで順位を狙うといった使い方は、ポリシーに反する施策にあたります。
中古ドメインを売ってもよいですか?
自分が登録しているドメインを、正規の手続きで譲ることはできます。
売る方法と注意点は中古ドメインの売り方の記事で説明しています。
仕入れの段階で選別した中古ドメインを、品質保証付きで販売しています




