Wayback Machineの使い方|過去のサイトを見る方法と見れないとき
公開日 最終更新日

Wayback Machine(ウェイバックマシン)は、非営利団体の Internet Archive(インターネットアーカイブ)が運営する、過去の Web ページの記録を無料で公開しているサービスです。見たいページの URL を入れると、記録が残っている日がカレンダーに表示され、その日のページを当時の姿で見られます。
ただし、すべてのページが記録されているわけではなく、ログインが必要なページや、持ち主が記録を断っているページなどは見られません。
この記事では、Wayback Machine の基本の使い方、記録の見方、見れないときの理由、ページを保存する方法と使うときの注意点を、Internet Archive の公式ヘルプをもとに解説します。
目次
Wayback Machine(ウェイバックマシン)とは?

Wayback Machine は、インターネット上に公開されている Web ページを日時ごとに記録し、後から見られるようにしているサービスです。Internet Archive の紹介ページによると、運営する Internet Archive は、1996年に設立された米国の非営利団体で、デジタルの資料を残して公開する「インターネットの図書館」を目指しています。Wayback Machine は2001年に一般に公開され、誰でも無料で使えます。
記録は、Internet Archive の自動のプログラム(クローラー)が公開されているページを訪れて取得するほか、利用者が「このページを残したい」と依頼して保存することもできます(後述)。
記録された1回分のページは「スナップショット」や「キャプチャ」と呼ばれ、同じページでも記録した日時ごとに別々に残ります。
新人ラッコ
ラッコ先輩Wayback Machine は、次のような場面で使われています。
- 閉鎖されたサイトや、削除されたページの内容を確かめる
- 自分や他社のサイトが、過去にどんなデザイン・内容だったかを振り返る
- リンク切れになったページの、当時の内容を探す
- ドメインが過去にどんなサイトに使われていたかを調べる(後述)
過去のサイトを見る使い方(基本の手順)

Wayback Machine の基本の使い方は、URL を入れて日付を選ぶだけです。会員登録をしなくても見られます。
- ブラウザで Wayback Machine の web.archive.org を開きます
- 検索欄に、見たいページの URL(例:
https://example.com/)を入れて検索します - 年ごとの記録の数と、その年のカレンダーが表示されます。年を選び、カレンダーで記録のある日(丸が付いた日)を選びます
- その日に記録された時刻を選ぶと、当時のページが表示されます
表示された過去のページの中のリンクを押すと、同じころに記録されたほかのページへ移れます。サイトの中を当時のように見て回れるのが、Wayback Machine の特徴です。
記録されているページをまとめて探す
Wayback Machine は、入れた URL ごとに記録を探します。サイトの中の記録されているページをまとめて探したいときは、URL の後ろに * を付けて検索します。Internet Archive の使い方のヘルプでは、web.archive.org/*/example.com/* の形で、そのサイトで記録されたファイルの一覧を見られると説明しています。目的のページの URL が分からないときに便利です。
記録(スナップショット)の見方

カレンダーの丸の色
同じ使い方のヘルプによると、カレンダーで記録のある日に付く丸は、記録したときのサーバーの応答(HTTP ステータスコード)によって色が分かれています。
| 丸の色 | 意味 |
|---|---|
| 青 | 正常にページを取得できた(200番台) |
| 緑 | 別の URL へ転送されていた(300番台。リダイレクト) |
| オレンジ | ページが見つからないなどのエラーだった(400番台) |
| 赤 | サーバーのエラーだった(500番台) |
当時のページを見たいときは、青い丸の日を選ぶのが基本です。緑の丸の日は別のページへ転送されていた記録、オレンジや赤の丸の日はエラーの記録なので、開いてもページの内容は見られないことがあります。
新人ラッコ
ラッコ先輩記録の URL の読み方
過去のページを開くと、ブラウザのアドレス欄は https://web.archive.org/web/20240115093000/https://example.com/ のような形になります。
/web/ の後ろの14桁の数字は、記録した日時を「年(4桁)・月・日・時・分・秒」の順に表しています。この例なら、2024年1月15日 9時30分00秒の記録です。
この URL を人に伝えれば、相手も同じ記録を開けます。
1ページの中に違う日の記録が混ざることがある
すべての記録が、そのページの画像や部品まで完全にそろっているわけではありません。Internet Archive は、記録が欠けている部分には近い日付の記録を使い、まったく記録が無い部分は今の Web(現在のサイト)から読み込もうとすると説明しています。
そのため、表示されたページの一部が、選んだ日とは違う時期のものになっていることがあります。日付が大事な確認(いつ何が書かれていたか等)では、そのページ自体の記録の日時を確かめましょう。
Wayback Machineで見れないときの理由

新人ラッコ
ラッコ先輩「URL を入れても記録が無い」「ページが真っ白・画像が出ない」というときは、次のような理由が考えられます。Internet Archive のエラーのヘルプと使い方のヘルプが挙げている理由をまとめました。
| 状況 | 主な理由 |
|---|---|
| 記録が1件も無い | クローラーがそのサイトの存在を知らなかった(ほかのページからのリンクが無いと見つけられない) |
| ログインが必要なページが見られない | パスワードが必要なページ、フォームに入力して送らないと出ないページは記録されない |
| サイト全体が見られない | サイトの robots.txt でクローラーが止められている、または持ち主の依頼で Wayback Machine から除外されている |
| 保存したばかりのページが出ない | 記録してから表示されるまでに時間がかかる(後述) |
| 画像が出ない・表示が崩れる | 画像が記録されていない。JavaScript で元のサーバーと通信する部品は、記録しても動かないことが多い |
SNS の投稿や動画が見られないとき
SNS の非公開のアカウントのように、ログインしないと見られないページは、上の表のとおり記録されません。公開されているページでも、ページを開いたときに JavaScript で中身を読み込む作りのものは記録や再現がうまくいかないことがあり、動画が再生できない・投稿が表示されないといったことが起きます。
保存したばかりのページが出ないとき
Internet Archive は、Wayback Machine の基本情報のページで、クローラーが記録してから Wayback Machine に表示されるまでに、3〜10時間ほどの遅れがあると説明しています。
また、自分で保存したページが、いったん表示された後にしばらく見えなくなることがあります。Internet Archive の保存のヘルプによると、保存したページはまず短期間の索引に載り、長期の索引に移るまでの間は見えなくなることがあるためで、移った後にはまた表示されます。
サイトそのものが開けないとき
Wayback Machine のサイト自体が開けない・とても遅いときは、サービス側の問題のこともあります。たとえば2024年10月には、Internet Archive がサイバー攻撃を受けてサービスを止め、Wayback Machine は10月13日から再開したとInternet Archive のブログで報告しています。時間をおいてから開き直してみましょう。
どの理由でも、記録が無いことは「そのページが無かった」証明にはなりません。記録されなかっただけ、あるいは後から除外されただけのこともあります。
ページを保存する方法・記録から外す方法

今のページを保存する(Save Page Now)
Wayback Machine には、利用者が今のページを記録として残せる「Save Page Now」という機能があります。Internet Archive の保存のヘルプによると、使い方は次のとおりです。
- web.archive.org を開き、Save Page Now の欄を探します
- 残したいページの URL を入れて、保存のボタンを押します
- 保存が終わると、記録へのリンク(後からずっと使える URL)が表示されます
保存されるのは、入れたページと、そのページの画像・CSS です。ページの中のリンク先までは保存されず、サイト全体をまとめて記録することもできません。サイトによってはクローラーを断っていたり、セキュリティの設定によっては、うまく保存できないことがあります。
公式ヘルプでは、保存の依頼は匿名で受け付け、依頼した人の IP アドレスは残さないと説明しています。
Save Page Now の改良を伝えたInternet Archive のブログ記事によると、無料のアカウントでログインしていると、リンク先のページもまとめて保存する、画面のスクリーンショットも残す、といった選択肢が増え、保存したページを自分の一覧に残せます。
Chrome 向けの拡張機能の発表によると、ブラウザの拡張機能(Chrome 向けなど)を入れると、見ているページをその場で保存できるほか、リンク切れのページを開いたときに記録があれば知らせてくれます。
自分のサイトを記録から外す(除外・削除の依頼)
自分のサイトを Wayback Machine に載せたくないときは、次の2つの方法があります。
- クローラーを止める:サイトの robots.txt や、ページの meta robots の指定で、クローラーに記録しないよう伝えます
- 除外を依頼する:Internet Archive の削除のヘルプに沿って、メールアドレス(info@archive.org)に、外してほしいページの URL、除外したい期間、自分がそのサイト(アカウント)を管理していた期間などを書いて依頼します
除外を依頼するときは、自分が管理しているサイト・アカウントであることが伝わるように書きましょう。
Wayback Machineを使うときの注意点

Wayback Machine は便利なサービスですが、使うときは次の点に気を付けましょう。
- 記録は完全ではない:記録された日は飛び飛びで、すべての日・すべてのページが残っているわけではありません。記録の間に起きた変更は分かりません
- 違う日の記録が混ざることがある:上で説明したとおり、欠けた部分は近い日付の記録や今のサイトから補われることがあります
- 記録されたページの扱い:記録されているのは、ほかの人が作ったページの写しです。Internet Archive の権利のヘルプでは、収蔵物の著作権の状態を保証しておらず、利用者は自分の責任で、権利を侵害しない範囲で使うよう求めています。記録されたページの文章や画像を、自分のサイトなどにそのまま使うことは避けましょう
閉鎖した自分のサイトを、記録をもとに作り直したいという相談もあります。Internet Archive の再構築のヘルプでは、Wayback Machine の記録からサイトを作り直す外部のサービスがあることを紹介していますが、Internet Archive はそれらを使った経験が無いので、自分で確かめるよう案内しています。また、記録を使えるのは自分が権利を持つサイトの場合だと説明しています。
ドメインの過去を調べるときの使い方

Wayback Machine は、ドメインが過去にどんなサイトに使われていたかを調べるのにも使えます。これから取得・購入しようとしているドメインや、以前に誰かが使っていたかもしれないドメイン(中古ドメイン)を調べるときに、次の点を見ます。
- 最初の記録日:少なくともその日にはサイトがあったと分かります
- サイトのジャンルと言語:どんなテーマのサイトだったか
- 内容が大きく変わった時期:途中で持ち主が変わった可能性があります
- パーキング・転送の時期:広告だけのページや、別のサイトへの転送になっていた期間(カレンダーの緑の丸が続く期間も手がかりになります)
記録を1件ずつ開いて見るのは手間がかかります。当サイト(中古ドメイン販売屋さん)の無料ツール「WayBack運用歴チェックツール」では、ドメインを入れると、Wayback Machine の記録から初回記録日・月別の記録数の推移・タイトルとディスクリプションの移り変わり・パーキングやリダイレクトの痕跡をまとめて表示します。すべての記録を取得するのではなく代表的な記録を選んで表示するもので、記録の状況によっては実際の運用状況と一致しないことがあります。
まとめ
- Wayback Machine は、Internet Archive が運営する無料のサービスで、URL を入れて日付を選ぶと、記録された当時のページを見られる
- カレンダーの丸の色は記録したときのサーバーの応答を表し、当時のページを見るなら青い丸の日が基本。1ページの中に違う日の記録が混ざることもある
- ログインが必要なページや、robots.txt・持ち主の依頼で除外されたページは見られない。記録が無いことは、ページが無かった証明にはならない
- Save Page Now で今のページを記録として残せる。自分のサイトは、robots.txt での指定や除外の依頼で記録から外せる
- 記録されたページの著作権は元の作者にあり、文章や画像をそのまま自分のサイトなどに使うのは避ける
新人ラッコ
ラッコ先輩中古ドメインの過去の使われ方をまとめて見たいときは、当サイトの無料ツール「WayBack運用歴チェックツール」で、記録の移り変わりを一覧にできます。
よくある質問
Wayback Machineは無料で使えますか?
はい、無料で使えます。
過去のページを見るだけなら、会員登録も要りません。Save Page Now でリンク先までまとめて保存するなどの一部の機能は、Internet Archive の無料のアカウントでログインすると使えます。
Wayback Machineは閉鎖・終了したのですか?
いいえ、終了したわけではありません。
2024年10月に Internet Archive がサイバー攻撃を受けて一時的にサービスを止めましたが、Wayback Machine は同じ月の13日から再開したと公式ブログで報告しています。開けないときは、時間をおいてから試してみましょう。
Wayback Machineは安全ですか?
非営利団体の Internet Archive が運営している公開のサービスで、見るだけならアカウントもいりません。
ただし、表示されるのはほかの人が作った過去のページの写しです。古いページの中のリンク先やダウンロードできるファイルは、今の安全性が確かめられていないので、むやみに開かないようにしましょう。
Wayback Machineを使うのは違法ですか?
Wayback Machine は、Internet Archive が誰でも無料で使えるように公開しているサービスです。
ただし、記録されたページの著作権は、そのページを作った人にあります。Internet Archive は、利用者が自分の責任で、権利を侵害しない範囲で使うよう求めているので、文章や画像を転載するなどの使い方には注意しましょう。
動画や画像が見られないのはなぜですか?
その部品が記録されていないか、JavaScript で元のサーバーから読み込む作りのため、記録しても再現できないことが主な理由です。
スマホでも使えますか?
使えます。
Wayback Machine は Web サイトなので、スマホのブラウザで web.archive.org を開けば、パソコンと同じように URL を入れて過去のページを見られます。
日本語のサイトも見られますか?
見られます。
記録されているページは、当時の言語・内容のまま表示されます。日本語のサイトでも、記録があれば URL を入れて同じように見られます。
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