PBN・サテライトサイトとは?SEOでの仕組みとリスク
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PBN(プライベートブログネットワーク)とは、1人の運営者が複数のサイトを持ち、そこからメインのサイトへリンクを張って検索順位を上げようとする仕組みのことです。リンクを送るためのサイト1つ1つは「サテライトサイト」と呼ばれることもあります。
検索順位の操作を目的にしたリンクは、Google のスパムに関するポリシーで「リンクスパム」とされており、リンクの効果が打ち消されたり、手動による対策を受けたりするおそれがあります。
この記事では、PBN・サテライトサイトの仕組みとなぜ使われてきたか、Google の扱い、発覚したときの影響と回復の流れ、中古ドメインが過去に PBN に使われていたかの見分け方、代わりにできることを解説します。
目次
PBN・サテライトサイトとは?

PBN(プライベートブログネットワーク)
PBN は「Private Blog Network(プライベートブログネットワーク)」の略で、1人(1社)の運営者が自分で用意した複数のサイト・ブログの集まりを指します。
それぞれのサイトからメインのサイト(順位を上げたいサイト)へリンクを張り、ほかのサイトから自然に紹介されているように見せて、検索エンジンからの評価を高めようとするものです。同じ運営者のサイトであることが分からないように作られることが多いのが特徴です。
なお「PBN」は、SEO 以外にも材料の名前や航空の用語の略として使われます。この記事で扱うのは SEO(検索エンジン最適化)での PBN です。
サテライトサイト
サテライトサイト(衛星サイト)は、メインのサイトとは別に作るサイトのことです。この言葉は、次の2つの意味で使われています。
| 使われ方 | どんなサイトか |
|---|---|
| マーケティングの文脈 | メインのサイトとは別の読者・商品・テーマに向けて作るサイト。単体で読者の役に立つことを目指し、そこから新しい読者を集める |
| SEO の文脈 | メインのサイトへリンクを送ることを主な目的に作るサイト。複数をつないで運営したものが PBN |
同じ「サテライトサイト」でも、前者は通常のサイト運営の一つの形です。この記事で問題にするのは、後者のリンクを送ることを主な目的にしたサイトです。
新人ラッコ
ラッコ先輩なぜPBN・サテライトサイトが使われてきたのか

Google のリンクに関するガイドでは、ページの関連性を判断する手がかりの一つとして、また新しいページを見つけるために、リンクを使うと説明しています。Google のランキング システム ガイドでも、ページどうしがどうリンクしているかを理解するシステムを使っていると書かれています。
ところが、ほかのサイトから自然に紹介される(被リンクを得る)には時間がかかり、思うようには増やせません。そこで、リンク元のサイトを自分で用意すれば、リンクを思いどおりに増やせると考えられ、PBN やサテライトサイトが使われてきました。
このとき土台としてよく使われてきたのが、中古ドメイン(過去にサイトが運営されていたドメイン)です。過去のサイトに向けた被リンクが残っていれば、新しく取ったドメインよりも評価の高いリンク元になると考えられたためです。
こうした方法で順位が上がったという話がある一方で、後から効果が消えたり、検索結果での順位を大きく落としたりした例も語られてきました。次の節で説明するように、Google はこの使い方をスパムとして扱い、見つけて効果を打ち消す仕組みを設けています。
Googleのスパムポリシーでの位置づけ

Google のスパムに関するポリシーには「PBN」という言葉は出てきませんが、PBN やリンクを送るためのサテライトサイトは、次のポリシーに当たるおそれがあります。
| ポリシー | 内容と PBN との関係 |
|---|---|
| リンクスパム | 主に検索順位を操作する目的で、サイトへのリンク・サイトからのリンクを作ること。リンクの売買、過剰な相互リンクや相互リンクのためだけのページ、リンクの評価を操作するための価値の低いコンテンツの作成などが例に挙がっています。PBN のリンクは、この「順位の操作を主な目的としたリンク」にあたります |
| 期限切れドメインの不正使用 | 期限切れのドメインを購入し、利用者にとって価値の低いコンテンツを載せて、主に検索順位を操作する目的で使うこと。中古ドメインで中身の薄いリンク元のサイトを作る使い方は、これにも当たるおそれがあります |
| 大量生成されたコンテンツの不正使用 | 主に順位の操作を目的に、利用者にとって価値の少ないページを大量に作ること。その規模を隠すために複数のサイトを作ることも例に挙がっています |
ポリシーで問題にしているのは、サイトを複数持つこと自体ではなく、順位の操作を主な目的にしたリンクと中身です。会社が別の読者向けにもう1つサイトを運営したり、関係のあるサイトを読者のために紹介したりすることが、それだけで問題にされるわけではありません。
GoogleはPBNをどう見つけ、どう扱う?

Google がリンクスパムに対して行うことは、大きく分けて2つあります。
自動のシステムによる無効化
2022年12月のGoogle のリンクスパム アップデートの発表では、AI を使ったスパム対策のシステム「SpamBrain」で、リンクを買っているサイトだけでなく、ほかのサイトへリンクを送るために使われているサイトも見つけられると説明しています。
見つかった不自然なリンクは効果が打ち消され、そのリンクがそれまでもたらしていた効果は失われます。失われた効果は、後から取り戻すことはできないとされています。
つまり、PBN のリンクが見つかると、サイトそのものに罰を受けなくても、そのリンクで得ていた順位の押し上げがなくなることがあります。
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ラッコ先輩手動による対策(いわゆるペナルティ)
Google の担当者がポリシー違反と判断した場合は「手動による対策」(いわゆるペナルティ)が行われ、Search Console の「手動による対策レポート」に表示されます。リンクに関するものには次の2つがあります。
| 種類 | 対象 |
|---|---|
| サイトへの不自然なリンク | 不自然・人為的なリンクを受けている側(PBN からリンクされたメインのサイト) |
| サイトからの不自然なリンク | 不自然・人為的なリンクを出している側(リンクを送っていたサテライトサイト) |
スパムに関するポリシーに反するサイトは、検索結果での順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりすることがあります。
すべての PBN がすぐに見つかるとは限りませんが、見つからない前提で続けられるものでもありません。一度見つかれば、それまでに積み上げたリンクの効果をまとめて失うおそれがあります。
発覚したときの影響と回復の流れ

手動による対策を受けたとき
手動による対策は、問題を直したうえで「再審査リクエスト」を送り、解除を求めます。
- 「サイトへの不自然なリンク」の場合(リンクを受けている側):ほかのサイトからのリンクを Search Console の「リンク」レポートなどで洗い出し、自分で管理しているサイトのリンクは外します。外せないスパムのリンクは、Search Console のリンクの否認ツールで Google に伝える方法があります
- 「サイトからの不自然なリンク」の場合(リンクを出している側):順位の操作が目的のリンクを外すか、
rel="nofollow"・rel="sponsored"などを付けて評価を渡さないようにします - 直し終えたら、手動による対策レポートから審査をリクエストし、何が問題で、何を直したかを伝えます
解除されても、外したり否認したりしたリンクの効果は戻りません。
自動のシステムで効果が打ち消されたとき
自動のシステムによる評価の低下には、再審査リクエストのような申請の手続きはありません。Google のスパム アップデートの説明では、スパム アップデートで影響を受けたサイトにはポリシーに沿っているかを見直すよう案内していますが、リンクスパムの場合は、直しても順位が戻らないことがあるとしています。打ち消されたリンクの効果は戻らないためです。
この場合は、後述するPBN に頼らない方法で、評価を一から積み直すことになります。
中古ドメインのご利用にあたって
中古ドメインの利用は検索順位の上昇を保証するものではありません。また、検索順位の操作のみを目的とした利用(過剰な相互リンク網・無関係なサイトへのリダイレクト等)は、Googleのスパムに関するポリシー(リンクスパム/期限切れドメインの不正使用)に該当し、手動による対策(ペナルティ)を受ける可能性があります。過去の運用内容と関連性のある、利用者にとって価値のあるサイト運営を推奨します。中古ドメインのリスクについて
中古ドメインが過去にPBNに使われていたかを見分ける方法

新人ラッコ
ラッコ先輩PBN のリンク元には、被リンクの残る中古ドメインが使われてきました。そのため、中古ドメインを買うときは、そのドメインが過去に PBN のサテライトサイトとして使われていなかったかを確かめておくことが大切です。そうしたドメインは、自動のシステムでリンクを送るサイトと判断されていたり、手動による対策を受けていたりするおそれがあります。
次のサインが見られる場合は注意が必要です。
| 見るところ | 注意したいサイン |
|---|---|
| 過去のサイトの内容(Wayback Machine) | ある時期から、元のサイトとは違う、話題がばらばらの短い記事が並ぶブログに変わっている |
| 記事の中のリンク | 記事のテーマと関係のない商用のサイト(オンラインカジノなど)へ、キーワードを含む文字でリンクしている。どの記事も同じようなサイトへリンクしている |
| 被リンク元 | 被リンク元も中身の薄いブログばかり。アンカーテキスト(リンクの文字)が、過去のサイトの内容と関係のない商品名やキーワードばかり |
| 購入した後の Search Console | 手動による対策レポートに「サイトからの不自然なリンク」が表示される |
過去のサイトは、Internet Archive の Wayback Machine で、記録された日ごとに確かめられます。WHOIS の登録日が Wayback の最初の記録より新しければ、一度失効して取り直された可能性が高く、持ち主が変わった後に別の用途に使われていたことも考えられます。
当サイトの無料ツールのWayBack運用歴チェックツールでは、記録日ごとのタイトル・説明文に加えて、ほかのドメインへのリンクの文字(アンカーテキスト)を一覧で見られ、被リンク用のサイトなどに二次利用された痕跡があるかの AI 判定も表示します。一括ドメインパワーチェックツール(LR)では、被リンク元の数の割に評価が集まっていない不自然なリンクの度合いを「被リンクの不自然さ」として確かめられます。どちらも推定なので、最後は過去のページを自分の目で見て判断します。
当サイト(中古ドメイン販売屋さん)では、PBN のような被リンク用のサイトに二次利用されていたドメイン・スパムリンクで指標を操作したドメイン・違法なサイトに使われていたドメインを仕入れの段階で除いています。累計50万件以上の販売で返品は0.01%未満で、そのうえでインデックス保証と手動対策の返品保証を付けています。過去のページのほかのドメインへのリンクの文字は、ログインすると詳細ページの WayBack運用歴でも確かめられます。
PBN・サテライトサイトの代わりにできること

被リンクを増やしたいときは、リンク元を自分で作るのではなく、ほかのサイトから自然に紹介されるサイトを目指すのが、ポリシーの範囲で続けられる方法です。
| できること | 内容 |
|---|---|
| 読者の役に立つコンテンツを作る | 独自の情報・経験・調査があるページは、ほかのサイトから参考として紹介されやすくなります |
| サイトを知ってもらう | Google の SEO スターター ガイドでは、SNS やコミュニティでの紹介、広告、口コミなどで新しいサイトを知ってもらうことを勧めています |
| 広告・協賛のリンクは指定を付ける | 広告として対価を払って載せるリンク自体は、rel="sponsored" や rel="nofollow" を付けて評価を渡さないようにすれば、ポリシー違反にはなりません |
| 別のサイトを作るなら、単体で役に立つサイトにする | マーケティングの意味のサテライトサイトのように、別の読者に向けて中身のあるサイトを作り、そのサイト自身で読者を集めます |
中古ドメインを使う場合も、リンクを送るためではなく、過去のサイトと近いテーマで中身のある新しいサイトを作る使い方が基本です。
どんなテーマで記事を書けば読まれるかを考えるときは、当サイトを運営するラッコ株式会社のラッコキーワードで、キーワードの月間検索数や、検索する人が抱える質問を調べられます。
まとめ
- PBN は、1人の運営者が複数のサイトを持ち、メインのサイトへリンクを張って検索順位を上げようとする仕組み。「サテライトサイト」は、単体で読者の役に立つ別のサイトを指すこともある
- 順位の操作を主な目的にしたリンクは Google のリンクスパムに当たり、中古ドメインで中身の薄いリンク元を作る使い方は、期限切れドメインの不正使用にも当たるおそれがある
- 見つかると、自動のシステムでリンクの効果を打ち消されたり、手動による対策を受けたりする。打ち消された効果は戻らない
- 中古ドメインを買うときは、過去にサテライトサイトとして使われていなかったかを Wayback Machine などで確かめる
- 被リンクを増やしたいなら、役に立つコンテンツを作り、サイトを知ってもらうといったポリシーの範囲の方法がある
新人ラッコ
ラッコ先輩よくある質問
PBNは今でも効果がありますか?
効果があるかどうかは一概に言えませんが、続けられる方法とは言えません。
Google は、リンクを送るために使われているサイトを自動のシステムで見つけ、不自然なリンクの効果を打ち消すと説明しています。打ち消された効果は戻らず、手動による対策を受けるおそれもあります。
サテライトサイトの事例はありますか?
マーケティングの意味のサテライトサイトでは、会社が本体のサービスのサイトとは別に、関連するテーマの読み物のサイト(オウンドメディア)や、特定の商品・読者に向けたサイトを運営する例があります。
どれも、そのサイト自体が読者の役に立つことを目指している点が、リンクを送るためのサテライトサイトとの違いです。
サテライトサイトのデメリットは?
サイトを増やすほど、作る手間と、更新・管理の費用がかかります。
また、メインのサイトへリンクを送ることを主な目的にすると、Google のリンクスパムに当たり、リンクの効果が打ち消されたり、手動による対策を受けたりするおそれがあります。
サテライトサイトとLP(ランディングページ)の違いは何ですか?
LP は、広告などから訪れた人に、申し込み・購入などの行動をしてもらうための1枚のページを指すことが多い言葉です。サテライトサイトは、メインのサイトとは別に作る1つのサイトを指します。
LP をメインのサイトとは別のドメインで作ることもあるため、言葉の使い方が重なることもあります。
自分で運営している複数のサイトどうしでリンクするのは違反ですか?
それだけで違反になるわけではありません。
ポリシーで問題にしているのは、主に検索順位を操作する目的のリンクです。過剰な相互リンクや、相互リンクのためだけのページは例に挙がっているので、読者のための案内として必要なリンクにとどめます。
中古ドメインをサテライトサイトに使ってもよいですか?
中古ドメインを使うこと自体は問題ありませんが、メインのサイトへリンクを送ることが主な目的なら、リンクスパムや期限切れドメインの不正使用に当たるおそれがあります。
中古ドメインは、過去のサイトと近いテーマで、それ自体が役に立つ新しいサイトに使うのが基本です。
仕入れの段階で選別した中古ドメインを、品質保証付きで販売しています




