ドメインのブラックリストとは?種類ごとのチェック方法と対処法
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ドメインのブラックリストとは、迷惑メール・フィッシング・マルウェアの配布などに使われたドメインや IP アドレスを、セキュリティの団体や企業が集めて公開しているリストのことです。主に、迷惑メール対策の「DNSBL」と、Google セーフ ブラウジングのような「危険なサイトのリスト」の2種類があり、載っているとメールが届きにくくなったり、ブラウザや検索結果に警告が出たりします。
この記事では、種類ごとの仕組み、載っているかのチェック方法、載っていたときの対処法を、それぞれの運営元の説明をもとに解説します。検索エンジンの「ペナルティ」をブラックリストと呼ぶ場合との違いや、中古ドメインを選ぶときの注意点も紹介します。
目次
ドメインの「ブラックリスト」とは?

新人ラッコ
ラッコ先輩「ブラックリスト」は、どこか1つの公式なリストの名前ではありません。問題のあるドメインや IP アドレスを集めたリストを、さまざまな団体・企業がそれぞれの基準で作って公開しており、それらをまとめて「ブラックリスト」と呼んでいます。運営元によっては「ブロックリスト(blocklist)」と呼んでいます。
「ドメインのブラックリスト」と言うとき、主に次のどれかを指しています。
| 呼び方 | 何のリストか | 載るとどうなるか |
|---|---|---|
| 迷惑メール対策のブラックリスト(DNSBL) | 迷惑メールの送信元の IP アドレスや、スパム・フィッシングなどに使われたドメイン | 受信する側のメールサーバーが、メールを受け取らなかったり迷惑メールに振り分けたりすることがあります |
| 危険なサイトのリスト(Google セーフ ブラウジングなど) | マルウェアの配布・フィッシング・ハッキングされたサイトなど | ブラウザでサイトを開く前や、検索結果に警告が表示されることがあります |
| 検索エンジンの「ペナルティ」(俗称) | リストではなく、Google の「手動による対策」などのこと | 検索順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりします |
3つ目は、検索順位が大きく下がった状態を「Google のブラックリストに載った」と俗に呼ぶもので、前の2つとは仕組みも確かめる場所も違います(後述)。
どのリストの話なのかを分けて考えると、何を確かめ、どう対処すればよいかがはっきりします。
迷惑メール対策のブラックリスト(DNSBL)の仕組み

迷惑メール対策のブラックリストは、多くが DNSBL(DNS-based Blocklist)という形で公開されています。DNS(ドメイン名と IP アドレスを結び付ける仕組み)の問い合わせで、ある IP アドレスやドメインがリストに載っているかを調べられるようにしたものです。
メールサーバーの多くには、迷惑メール対策として DNSBL に問い合わせる機能があります。メールが届くと、受信する側のサーバーが送信元の IP アドレスなどをリストに問い合わせ、載っていれば、受け取りを拒否したり迷惑メールとして扱ったりします。どのリストを使い、載っていたときにどう扱うかは、受信する側のサーバーの設定によって違います。
DNSBL には、大きく分けて次の2つがあります。迷惑メール対策の団体 Spamhaus のIP アドレスのリスト(SBL)とドメインのリスト(DBL)を例にすると、次のとおりです。
| 種類 | 載るもの | Spamhaus の例 |
|---|---|---|
| IP アドレスのリスト | 迷惑メールを送っているサーバーなどの IP アドレス | SBL(Spamhaus Blocklist) |
| ドメインのリスト | 評判の悪いドメイン名 | DBL(Domain Blocklist) |
Spamhaus は、ドメインのリスト(DBL)には、迷惑メールに使われたドメイン(フィッシング・詐欺・マルウェアの配布を含む)や、さまざまな基準で評判が悪いと判断されたドメインが載り、乗っ取られた正規のドメインも含まれると説明しています。
また、Spamhaus の DBL のよくある質問によると、DBL は送信元のドメインだけでなく、メールの本文にあるリンク(URL)のドメインを調べることにも使われます。そのため、メールを送っていないドメインでも、迷惑メールの中で宣伝されていたドメインは載ることがあり、載っていると、そのドメインへのリンクを含むメールが届きにくくなることがあります。
危険なサイトのリスト(Google セーフ ブラウジング)とは?

Web サイトの安全性についてのリストで、よく知られているのが Google の セーフ ブラウジングです。Google のセーフ ブラウジングのよくある質問では、セーフ ブラウジングを、安全でないサイトを見つけて利用者やサイトの所有者に知らせるサービスだと説明しています。
- 見つけ方:Google はウェブをスキャンして、不正に使われている可能性のあるサイトを見つけ、仮想マシンで開いて感染するかを確かめています。フィッシングのサイトは統計的なモデルで見つけています(同上)
- 表示される警告:Chrome は、マルウェアを含む・ハッキングされている・フィッシングなどの不正に関わっている疑いのあるサイトを開く前に、警告を表示します。Google の危険なサイトのラベルのヘルプによると、Google 検索の結果にも、「このサイトは第三者によってハッキングされている可能性があります」のようなラベルが付くことがあります
サイトの所有者は、Search Console のセキュリティの問題レポートで、Google が見つけた問題を確かめられます。対象になるのは、サイトのハッキング、マルウェアや望ましくないソフトウェアのインストール、フィッシングのように利用者をだまして危険な行為をさせる「ソーシャル エンジニアリング」などです。
前述のラベルのヘルプによると、ハッキングは、サイトの弱点(脆弱性)を突かれて、所有者の知らないうちに起きることが多いものです。危険なサイトのリストに載るのは、悪意のある持ち主のサイトだけとは限りません。
このほか、ウイルス対策ソフトの会社なども、それぞれ危険なサイトのリストを持っています。
検索エンジンの「ブラックリスト」はペナルティのこと

「Google のブラックリストに載った」「ドメインがブラックリスト入りした」という言い方は、検索順位が大きく下がった、検索結果に表示されなくなった、という状態を指して使われることもあります。
これは多くの場合、検索エンジンの「ペナルティ」のことです。Search Console では、Google の担当者がサイトを確かめて行うものを「手動による対策」と呼び、「手動による対策」レポートで確かめられます。
| メール・危険なサイトのブラックリスト | 検索エンジンのペナルティ | |
|---|---|---|
| 誰が決めるか | セキュリティの団体・企業(リストごとに違う) | Google(手動による対策・自動のシステム) |
| 確かめる場所 | 各リストの運営元の確認ページ・透明性レポート | Search Console の「手動による対策」レポート |
| 主な影響 | メールが届きにくくなる・ブラウザや検索結果に警告が出る | 検索順位が下がる・検索結果に表示されなくなる |
迷惑メールのブラックリストと、Google 検索の手動による対策は、運営元も確かめる場所も違う別のものです。迷惑メールのリストに載っていないからといって、手動による対策を受けていないとは言えず、その逆もあります。
なお、セーフ ブラウジングで見つかった問題は、Search Console では「手動による対策」ではなく「セキュリティの問題」レポートに表示されます。
新人ラッコ
ラッコ先輩ブラックリストに載っているかのチェック方法

確かめ方は、どのリストを調べたいかで違います。
| 調べたいこと | 確かめ方 | 見られる人 |
|---|---|---|
| 迷惑メールのブラックリストに載っていないか | 各リストの運営元の確認ページに、ドメイン名や IP アドレスを入れて調べます(例:Spamhaus の確認ツール) | 誰でも |
| 危険なサイトと判定されていないか | Google 透明性レポートのセーフ ブラウジングのサイト ステータスに、ドメイン名や URL を入れます | 誰でも |
| セキュリティの問題の詳細 | Search Console の「セキュリティの問題」レポート | 所有権を確認した人 |
| 手動による対策を受けていないか | Search Console の「手動による対策」レポート | 所有権を確認した人 |
確かめるときは、次の点に気をつけます。
- メールのブラックリストは数が多い:運営元ごとに載せる基準も、受信する側でどのリストが使われているかも違います。複数のリストをまとめて照会できる民間のチェックツールもあります。メールが届かないときは、ドメイン名だけでなく、メールを送るサーバーの IP アドレスも調べます
- 分かるのは「今」の状態:セーフ ブラウジングのサイト ステータスは、そのサイトが今危険と判定されているかを示すものです。DNSBL も、問題の活動が止まると自動で外れるものがあります(後述)。今載っていないことは、過去に問題のある使われ方をしていなかったことの証明にはなりません
- Search Console は所有者だけ:セキュリティの問題と手動による対策のレポートは、ドメインの所有権を確認した人しか見られません
ブラックリストに載っていたときの対処法

新人ラッコ
ラッコ先輩どのリストでも、先に載った原因を取り除くことが基本です。原因が残ったまま削除だけを申請しても、また載ることがあります。
迷惑メールのブラックリスト(DNSBL)の場合
削除(解除)の手続きは、リストの運営元ごとに決まっています。調べた確認ページで、どのリストに・なぜ載っているかを確かめ、運営元の案内に従って申請します。
Spamhaus の場合は、前述の DBL のよくある質問で次のように説明しています。
- 削除の申請は、公式サイトの確認ページ(IP and Domain Reputation Checker)から行います
- 申請できるのは、そのドメインや IP アドレスを登録している本人です。メールサーバーの IP アドレスのように、自分が登録者でないものは、サーバーを提供している会社などに相談します
- 削除に料金はかかりません。Spamhaus は、「ブラックリストの解除」をうたうほかの業者とは関係が無く、第三者が削除を早めることもできないとしています
- DBL の多くは、問題の活動が無くなると自動で外れます。ただし、外れた後にまた検出されると、自動で載り直します
危険なサイトのリスト(セーフ ブラウジング)の場合
Google のセーフ ブラウジングで危険と判定されたサイトは、Search Console から審査を求めます(前述の「セキュリティの問題レポート」)。
- Search Console にサイトを登録して所有権を確認し、「セキュリティの問題」レポートで問題の内容と、影響を受けているページを確かめます
- レポートに書かれたすべての問題を、すべてのページで直します
- 同じレポートから「審査をリクエスト」を選び、問題の内容・直すために行ったこと・その結果を書きます
- 審査の進み具合はメールで知らされます。結果が出るまで、同じリクエストを送り直さないようにします
Google は、前述のセーフ ブラウジングのよくある質問で、サイトがもう一度スキャンされて安全だと分かれば、通常24時間以内にリストから外れると説明しています。
検索エンジンのペナルティの場合
手動による対策は、問題を直したうえで、「手動による対策」レポートから再審査をリクエストします。
中古ドメインとブラックリストの関係

中古ドメイン(過去に誰かが使っていたドメイン)は、前の持ち主の時代の使われ方の影響が残ることがあります。前の持ち主の時代に迷惑メールやフィッシングに使われていたり、サイトがハッキングされたまま放置されていたりすると、買った時点でブラックリストに載っていることがあります。
載っていれば、メールが届きにくい・サイトに警告が出るといった影響は、新しい持ち主が受けることになります。削除の申請も、ドメインを登録した新しい持ち主が行うことになります。
買う前には、次のことを確かめておくと、こうした手間を避けやすくなります。
- 迷惑メールのブラックリストに今載っていないか(そのドメインでメールを使う予定なら、とくに念入りに)
- セーフ ブラウジングのサイト ステータスで、危険なサイトと判定されていないか
- 過去のサイトの内容に、スパム・フィッシング・アダルトなどに使われた時期が無いか
ブラックリストのチェックで分かるのは今の状態だけなので、過去の使われ方は Wayback Machine などで別に確かめます。
当サイト(中古ドメイン販売屋さん)で販売しているドメインは、詳細ページの「ブラックリストチェック(15種)」で、Google Safe Browsing など15種のブラックリストの確認結果を見られます。ブラックリストに登録されているドメインは販売していません。
ただし、ブラックリストに載っていないことは、Google の手動による対策を受けていないことや、検索での効果が出ることの証明ではありません。手動による対策は、ドメインを手に入れた後に Search Console で確かめます(前述)。
当サイトでは、ブラックリストに載っているドメインのほかにも、違法なサイトに使われていたドメイン・スパムリンクで指標を操作したドメイン・二次利用されていたドメインを仕入れの段階で除いています。そのため、購入したドメインが手動による対策を受けていたということはほとんど起きず、累計50万件以上の販売で返品は0.01%未満です。そのうえで、インデックス保証と手動対策の返品保証を付けています。
中古ドメインのご利用にあたって
中古ドメインの利用は検索順位の上昇を保証するものではありません。また、検索順位の操作のみを目的とした利用(過剰な相互リンク網・無関係なサイトへのリダイレクト等)は、Googleのスパムに関するポリシー(リンクスパム/期限切れドメインの不正使用)に該当し、手動による対策(ペナルティ)を受ける可能性があります。過去の運用内容と関連性のある、利用者にとって価値のあるサイト運営を推奨します。中古ドメインのリスクについて
まとめ
- 「ブラックリスト」は1つの公式なリストではなく、主に迷惑メール対策の DNSBL と、Google セーフ ブラウジングのような危険なサイトのリストがある
- 検索順位が大きく下がった状態を「ブラックリスト」と呼ぶのは俗称で、多くは Google の手動による対策などのペナルティ。確かめる場所は Search Console
- 迷惑メールのリストは運営元の確認ページ、危険なサイトかどうかは Google 透明性レポートで誰でも調べられる。分かるのは今の状態だけ
- 載っていたら、先に原因を取り除いてから、運営元の案内に従って削除や審査を申請する
- 中古ドメインは前の持ち主の時代の影響が残ることがあるので、買う前に今の状態と過去の使われ方の両方を確かめる
新人ラッコ
ラッコ先輩中古ドメインを選ぶときは、当サイトの在庫一覧から探せます。気になる点は、詳細ページの「ブラックリストチェック(15種)」と過去のサイトの記録でも確かめられます。
よくある質問
ドメインがブラックリストに載っているか確認する方法は?
迷惑メールのブラックリストは、各リストの運営元の確認ページにドメイン名を入れて調べます。
危険なサイトと判定されていないかは、Google 透明性レポートのセーフ ブラウジングのサイト ステータスで調べられます。自分のサイトなら、Search Console の「セキュリティの問題」レポートでも確かめられます。
ドメインがブラックリストに登録される理由は?
迷惑メールの送信・フィッシング・詐欺・マルウェアの配布などに使われたことが、主な理由です。
自分で迷惑メールを送っていなくても、サイトがハッキングされて悪用された、迷惑メールの中でドメインが宣伝された、前の持ち主の時代に使われていた、といった理由で載ることもあります。
ブラックリストの解除にお金はかかりますか?
Spamhaus は、削除に料金はかからないと説明しています。
Google のセーフ ブラウジングの審査も、Search Console から申し込みます。「解除を早められる」とうたう有料の代行には注意しましょう。Spamhaus は、第三者が削除を早めることはできないとしています。
ブラックリストに載るとGoogleの検索順位は下がりますか?
迷惑メールのブラックリストと、Google 検索の手動による対策は別の仕組みです。
ただし、セーフ ブラウジングで危険なサイトと判定されると、検索結果に警告のラベルが付くことがあります。検索順位が大きく下がったときは、Search Console の「手動による対策」と「セキュリティの問題」の両方のレポートを確かめます。
ブラックリストに載っている中古ドメインは使えますか?
原因を取り除き、運営元に削除を申請すれば、リストから外れることがあります。
ただし、手続きと審査の手間がかかり、削除が認められるとは限りません。買う前に確かめ、載っているドメインは候補から外すほうが手間は少なくなります。
仕入れの段階で選別した中古ドメインを、品質保証付きで販売しています




